民族舞踊を宮廷に取り入れ、舞踏会で踊ったことをルーツとするワルツは、優雅さと繊細な感性が感じられる、格調の高いダンスです。円舞曲と言われるように回転が多く、大きなスイングと、ライズ・アンド・フォールが特徴で、できるだけ大きく、強弱をつけて踊ることが大切です。
拍子|速さ(小節/分)
3/4 | 30
衣装
男性:燕尾服 女性:ドレス
ステップ
1歩目の終わりにライズを始めて、2歩目、3歩目でライズを継続して、3歩目の終わりでロウします。
男性
女性
注意点
- ステップに強弱をつける
- ロアーしてから前進するステップは、ヒールからしっかりと踏み出す
- 回転するステップが多いので、ふたりの位置関係を注意する
歴史
13世紀頃、農民の踊るヴェラーというダンスから成立しました。この頃は、男女が体を接して踊るダンスが汚らわしいという理由で法律的に禁止されましたが、厳しい生活だった農民の数少ない娯楽として踊られていました。16世紀に入ってから都市の住民にも伝わり踊るようになったが、農民が躍っていた激しい動きは好まれず、優雅さが求められたため、ヴェラーは上品化されてワルツへと発展していきました。
国際的に初めてワルツが登場したのが1814年のウィーン会議でのこと。その後、ウィンナーワルツとして世界中に広まっていきました。