スタンダードモダン

スタンダードモダンの基礎はアメリカのバーノン・キャッスル夫妻が発表したヒールから前進するキャッスルウォークで、イギリスのビクター・シルベスターの「ザ・モダンダンス」により統一されました。日本での発祥は明治16年に落成した「鹿鳴館」で、政府の要人が舞踏会を開いていました。
スタンダードモダンには、ワルツ、タンゴ、スロー、クイック、ヴェニーワルツの5種類があります。

ワルツ

3拍子のゆったりしたリズムに合わせて踊るダンスで、スタンダードモダンのダンスの中でも基本となる種目です。社交ダンスの中では最もポピュラーで人気があります。

タンゴ

2/4拍子または4拍子のテンポのいいリズムに乗って踊るダンスで、コンチネンタルタンゴとアルゼンチンタンゴの2種類がありますが、現在、社交ダンスとして一般的に踊られているのは、戦後に普及したコンチネンタルタンゴです。

スロー

4拍子の緩やかなスピードで踊るスローは、ワルツに近いスイング系のダンスですが、リズミカルな前後のボディ・スイングと柔軟な膝、やわらかい足首の動きが特徴的です。

クイック

クイックは4拍子の軽快で素早いダンスです。他の種目にはない「跳ぶ」という要素が含まれ、動きも早いため苦手な方が多いダンスです。スイングの動きも入ってくるため、優雅な動きも必要になります。

ヴェニーズ
ワルツ

競技ダンスの中でも最も古いダンスで、3拍子で昔からある数種類のステップだけを使い華麗に舞うダンスです。回転が多く、素早いということから、好んで踊られることは少ないようです。

社交ダンスと競技ダンスの違いを知ろう

社交ダンスは、とても華やかで楽しいものです。誰とでも踊れるようになるので、まさに社交にふさわしい優雅な時間を過ごせます。社交ダンスを踊れるようになっておくことで、公私において世界が広がるでしょう。

しかし、それに対して競技ダンスは大きく異なります。競技である為、予め決められた基準において優劣を競うのです。主催している団体は複数あるので、自分に合った大会を選べます。
大会の審査は、審査員と観客によって行われます。

なお、競技ダンスでは、パートナーを固定する必要があります。競技であるので、同じパートナーと練習を積む方が有利になれるからです。このパートナーとの相性も大きな要素となります。
まずはこのパートナー選定が大切になってくるので、慎重に探しましょう。

注意点は、社交ダンスのスクールでも、競技向けの練習があるとは限らない点です。基本的には一般向けであり、競技レベルまで求める方ばかりではないからです。競技ダンスを始めたいのなら、それをやってくれるスクールを選ぶことをお勧めします。

社交ダンスでは衣装選びはとても重要です

社交ダンスでは、衣装がとても重要です。競技会へ出る場合などは、動き以前に見た目が悪かったら、良い評価を受けることが難しくなるからです。
デザインの問題もありますが、ダンスをする以上、動きやすいものを選ぶことが大切です。

モダンダンスなどでは燕尾服のような服装を求められており、品格を保ちつつ、動きやすさを追求しなければなりません。品格と動きやすさのバランスを考えた上で、よりよいデザインのものを選ぶようにしましょう。
高い衣装を特注することが一番の近道ですが、社交ダンスが十分に上手でない場合は、それほどシビアになることはありません。それなりに動きやすくて、それなりにフォーマルな服装をしていれば大丈夫です。

一方、ラテンダンスでは露出度の高い服装の方が主流であります。
しかし、露出度が高いからといって品格がないのは駄目で、品格を保ちつつ露出度が高いものである必要があります。

いずれにしても社交ダンスでは、衣装はとても大切なものなので、多少の投資は仕方ないものと思った方がいいです。

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